ゾンビ
(原題:「Dawn of the Dead」)
[公開]
1979年3月(日本公開)
[出演者]
ケン・フォリー
スコット・H・ライニガー
デビッド・エンゲ
ゲイラン・ロス
[感想]
強烈過ぎて忘れられませんでした。
中学生の頃に皆で借りて、友人宅で見たこの映画。
凄く怖くて怖くて、帰り道は走って帰ったほど。
数日の間、頭を洗う時は視界が見えるようにしてたっけ。
ホラー映画は山ほど見たけれど、内容や所々の場面を覚えているのはこの映画だけ。
あまり思い出すことはなかったけど、それでもゾンビ関係のTVとかに触れる度に思い出してたな。
早10数年が過ぎた最近。
借りたDVDの中に、近々発売されるという宣伝映像でゾンビ系の映画があり、急に思い出して借りて来ました。
所々忘れていたけど、大まかなストーリーは合っていました。
30年も前の映画なのに、古さは感じられず(さすがに画面の古さは感じたけど)、相変わらず怖い。
でも大人になったのかな?
以前は怖くて怖くて、頭を伏せて洗うことも出来なかったのに、今回は平気でした。
日本が火葬ってところもあるのでしょうか?
あくまで「映画」として捉えることが出来たかな。
あとは感じ方の違いもあったかも。
考えさせられる映画だったのか...と改めて感じた。
ただただ自分の肉だけを求めて寄ってくるゾンビたち。
人を喰らい、その人もゾンビになり、自分はゾンビにならないために撃つ。
ショッピングモールには食料も武器も腐るほどあるけれど、使えばなくなっていくだけ。
仲間や恋人がゾンビになり、自分を襲う現実。
脱出しても残っても、待っているのはゾンビの大群。
全てが「=絶望感」に繋がると思う。
ホラーなんだけど、どの場面にも「どうしようもない絶望感」が常にあるんだよね。
適度に一息付かせてくれるような場面も含まれていて、ただただ怖いだけではないところも良かったのかも。
さすがにメンバーのゾンビ姿は衝撃的だし、最後まで4人でいて欲しかったけどね。
でも残った2人は切り抜けられたわけではないか。
だとしたら、ゾンビになって仲間に止めを刺された2人の方が良かったのかも...と今となっては思う。
低予算で制作した映画にも関わらず大ヒットし、監督のジョージ・A・ロメロさんはゾンビ映画の第一人者として知られているそう。
これ以降リメイクやら参考にしたであろう映画やらがたくさん出ています。
主役4名もこれをキッカケに有名になり、現在に至るまでもこの映画関係の仕事もしているそうです。
あのクエンティン・タランティーノも大ファンなんだとか。
ロジャーを演じた禿げ上がりの俳優さんを初めて見たときからカッコ良い!と思っていました。
Wikipediaから辿っていけば、比較的最近の画像を見ることが出来ます。
ただ、やっぱり1人では見れないね。
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