恋空

恋空


[公開]
2007年11月


[出演者]
新垣結衣／三浦春馬
香里奈／小出恵介
高橋ジョージ／浅野ゆう子／山本龍二／麻生祐未


[感想]
色々なことが起こり過ぎて、とてもたくさんの出来事や感情が詰め込まれた映画だと思います。
そのためか、展開も早い。
すぐに切り替えられる鈍感な心の持ち主とは思えないので、描かれていない感情がたくさんあるんだと想像できます。
本当はそこを見たいところなんだけど、それなら連続ドラマでじっくり描いていくしかない。
ドラマもやっていたみたいだけどね、私は見ていないので。

賛否両論あった映画だったよう．．．と言うか、批判が多い。
Yahoo!映画のレビューを見ていても、その様子がよく分かります。
私は．．．もう三十路に手が届く年齢ですからね．．．素直に、「感動した！」とか「共感できる！」とかは言えませんね。
言葉の選別を間違えているでしょ、感動と共感って。

ジーンと来たところは、小出恵介さんが新垣結衣さんを送り出すところ。
彼女に言ってはいるけれど、本当は必死で自分に言い聞かせている言葉。
素敵な男性を演じられていると思いました。
ただ、大阪弁が似合わない。
大阪出身なのかな？よく分からないけど、何か違和感が最後まで抜けなかった。
田中圭さんと似てるよね。

たぶん、美嘉はこの先も男がいないと生きていけない人じゃないかな？と。
そんな件は全くないので、あくまで私の想像のみだけど。

↓↓↓これより下は「恋空」のあらすじです↓↓↓
（偶然見てしまった方のために反転させています）


[あらすじ]
美嘉（新垣結衣）の携帯をヒロ（三浦春馬）が拾ったことから交流が始まる2人。
金髪で派手なヒロに戸惑うが、外見とは裏腹な優しさに徐々に惹かれていく。
やがて2人は付き合い始める。
最高に幸せな痛みや心が裂けそうな痛み、そんな初めての感情は全てヒロが与えてくれた。
大きな出来事が次々と彼女を襲うも、ヒロがいてくれることで美嘉自身もとても強くなっていった。

そして、ヒロとの子供が出来たことをキッカケに将来を誓い合う2人。
けれど、それは幻となる。
空に旅立った赤ちゃんを思い、2人は抱き合って悲しみを分かち合った。

高校2年の春。
学校を休みがちになったヒロに突然、別れを告げられる。
納得できないとすがるが、取り付く暇も与えないヒロ。
立ち直れない美嘉だが、時間が経つにつれ、少しずつ冷静さを取り戻しているように見えた。

クリスマス、赤ちゃんの命日に約束の花壇へ向かう美嘉。
そこには手袋が置いてあり、来ないと思っていたヒロの存在を感じる。
しかし実際に姿はなく、コンパで知り合った優（小出恵介）が迎えに来ていた。
もう二度と恋はしないと思っていたが、2度目の恋は穏やかで優しい気持ちになれる人だった。

翌年のクリスマス、花壇へやってきた美嘉。
そこにいた友人から、ヒロがガンになって今も闘病中であると聞いた。

美嘉は病院へ走った。
ベッドで寝ていたヒロは驚くが、美嘉の決意の固さに嬉しさもこみ上げるのだった。
今までの時間を埋めるように、2人はいつも一緒で同じ時間を過ごした。

数日後、用事を済ませて病院へ戻ろうとした時に危篤の知らせが入った。
意識が遠のくヒロに向かって、携帯のTV電話を使って励まし続ける美嘉。
最後の力を振り絞って目を開けたヒロは、大好きな美嘉の笑顔を見届けて空へ旅立った。

葬儀が終わっても放心状態の美嘉。
ヒロを追おうと橋に足をかけた瞬間、下から2羽の白い鳥が飛んできた。
その拍子で落としたヒロの日記がめくれ、中が露になった。
ヒロから大きな愛を感じた美嘉は、もう大丈夫だった。