Dear Friends

Dear Friends


[公開]
2007年2月


[出演者]
北川景子／本仮屋ユイカ
黄川田将也／佐々木麻緒／松嶋初音
大谷直子／宮崎美子／大杉漣


[感想]
傲慢な女子高生が病気を通して本物の友情を見つけ、育み、成長していく。

主役の北川景子さん、めちゃめちゃ可愛い！！
この役はきっと沢尻エリカさんでも似合っていたと思う、この2人って似てる。
泣き叫んでマキを呼ぶところなんて、妙にリアルで、2人の友情が揺ぎ無いものなんだと感じさせられました。

マキにはちょっとビックリしたな。
何かある、とは思っていたけど．．．でもマキは精神的に大人だね、本当に大人。
自分だけでも必死なのに、その上リナのことをいつも考えていられるなんて。
普通に見ていたけど、マキの真実が分かった瞬間に涙が溢れてきました。
それで今までのマキの行動が全部繋がったような気がして。

ただ、「友達」「友達」の連呼にはやや違和感が。
言葉にすることは大事だけれども、また言葉にしなくても伝わる間柄も大切。
病気というシリアスな題材からも、繊細で厚く、お互いの心が通じ合っていく様を見てみたかったような気もします。

TANNKAに続いて、又もや黄川田さんが登場。
雰囲気が全く違う、ちょっと気になる俳優さんですヾ(≧▽≦)o
役柄的には最悪な人だけど、口だけかいっ！！ってね。

誰もいないと思っていても、誰か自分のことを求めてくれている人がいるのかもしれない。
ちょっと孤独を感じていた私の心にも光が差しました。

↓↓↓これより下は「Dear Friends」のあらすじです↓↓↓
（偶然見てしまった方のために反転させています）


[あらすじ]
容姿端麗なリナは口が悪く、我侭で傲慢な今時の女子高生（北川景子）。
「友達は都合のいいときに利用するものだ」と言い放ち、心が通う友人は1人もいない。

いつものようにクラブで踊って遊んでいる最中、突然倒れた。
検査入院のベッドで暇を弄んでいるところへ、同級生のマキ（本仮屋ユイカ）がお見舞いに来た。
リナはマキを全く覚えておらず、邪険に追い返した。
退院後は早速夜の街へ繰り出す、そんなリナに業を煮やした父親が「お前はガンだ」と告知した。

翌日から始まった治療は壮絶なもので、顔は変わり、髪が抜け始めた。
現実を受け止められないリナは、病院を抜け出してクラブへ行ったりと反抗する。
しかもあるキッカケから胸に転移した事実を知ってしまい、自殺騒動を起こす。
リナが辛い治療を受けている最中、辛く悲しい思いをしている時、いつも側で励まして見守ってくれたのは、マキだけ。

小学校からの同級生である2人。
小学生時代、リナの誕生日会に呼ばれたマキはプレゼントが買えず、道で摘んできた花を渡した。
周りが揶揄する中、リナはそれをぬいぐるみに活けて微笑んだ。
そして帰り、リナの家にあったオルゴールをくれた、「友達だからあげる」と言ってくれた。
とても嬉しかったマキはそのことを支えに、自分も辛い時期を乗り越えてきた。

リナはマキのおかげで手術を受ける決心をした。
無事に成功、数週間の入院後に退院した。
自宅に戻ったリナは、鏡に写った自分を恐る恐る見て大きなショックを受けた。

「リナと真剣に付き合いたい」と言ってくれた洋介（黄川田将也）。
一大決心をしたリナは真実を打ち明けて、自分の体を見せる。
「何があっても側にいる」、そう言ってくれた洋介でさえも自分から離れていった。
泣き崩れるリナはマキの名前を呼び続けた。
手術を受けた後から、マキはリナの前に姿を見せなくなっていたのだ。

絶望し、病院の屋上に佇むリナの前に現れたマキは車椅子に乗っていた。
リナの手術が行われる頃にはもう通院だけでは間に合わず、入院していたのだった。
マキは筋肉が収縮する病気に侵されており、その病状は目に見えて進んでいた。

マキはリナに語りかけた。
「身体が不自由になっても、リナちゃんと友達になれたから、私は生きていたい」
一生懸命に話してくれるマキを、リナは泣きながら抱きしめた。

数年後、リナは看護士になっていた。
マキは喋ることも出来なくなっているが、今日も毎日話しかけ、身の回りの世話をしている。
時々考え込むこともあるが、そんな時はマキの言葉を思い出す。

それから3ヵ月後、力尽きたマキはこの世を去った。