体操
男子個人 種目別決勝戦
2008年8月17日(日) 大会10日目
[種目]床/あん馬
床運動 結果
- 鄒凱(中国) 16.050
- ヘルバシオ・デフェル(スペイン) 15.775
- アントン・ゴロチュツコフ(ロシア) 15.725
- ファビアン・ハンブッヘン(ドイツ) 15.650
- 内村航平(日本) 15.575
内村選手 5位
内村選手のコメント
全部着地を決めるのが目標でした。
(1回半ひねりが抜けてしまったが)1番止まり辛いところで失敗しました。
自信はありましたけど失敗しちゃったんで仕方ないです。
個人総合(の銀メダル)はびっくりしましたが、(種目別の)床で現実に戻りました(笑)。
私の感想
2回目の演技(と言うのですかね?)で1つ技が抜けてしまったようです。
3回飛び技をするところを2回で終えてしまったようです。
即座に解説の方が言ってくれたので分かりましたが...後で見直してみても、着地が前回の時とちょっと違うのが何とか分かりました(;^o^A)
それ以外がほぼ完璧に近い演技だったために悔やまれますね...でも凄く素敵な演技でした。
あん馬 結果
- 肖欽(中国) 15.875
- フィリプ・ウデ(クロアチア) 15.725
- ルイス・スミス(イギリス) 15.725
- 楊威(中国) 15.450
- 冨田洋之(日本) 15.375
冨田選手 5位
冨田選手のコメント
「練習してきたことは精一杯、納得できる演技が出来たので良かったと思います」
(個人総合のつり輪で落下した影響は)「昨日まで痛みはありましたけど、今日になってだいぶひいてきましたので、影響なく演技が出来ました」
(最後に鉄棒が残っているが)「精一杯最後に良い演技が出来るように頑張っていきたいと思います」(以上、演技終了直後のインタビュー)
私の感想
とても綺麗な演技でした(≧ω≦。)
あん馬は非常に繊細な競技で、少しでもタイミングがズレると落下してしまうと聞いていたので、観ている私も震えるくらい緊張しながらTVから応援させて貰いました(;^o^A)
ただ、A得点(技の難易度、構成)が他の選手に比べて振るわなかったために、この結果(A得点は8人中最下位、B得点は8人中2位)だったそうです。
また、(上位選手も含め)他の選手にミスが目立ったために、ノーミスだった冨田選手の結果に疑問を覚えた人も多いみたいです。
A得点が特に素人目にはよく分かりませんね。
要は難しい技かどうかってところなんでしょうけど、どれも難しそうに見えるからその差が見極められない(;^o^A)
以前より、少し見辛い競技になってしまったのかもしれませんね(観てないけど)。
16日の個人総合で落下してしまったつり輪で首と腰を痛め、練習が出来なかったそうで、今日のあん馬はぶっつけ本番だったとのこと、そんな状況でのこの演技!
小さな頃も今も基本となる動作をこれでもか!というほど行う練習を続けてきたことの結果、そして美しさを追求する冨田選手の冷静で素晴らしい演技を充分に見せて貰ったことに感謝です。
某オリンピックHPにコメントが書ける欄がありまして...この判定に不服を持っている人の書き込みが多いのですが、そんなことよりも冨田選手を富田選手と書いている人が多いことの方が気になった私でした(;^o^A)
[0回]
2008年8月18日(月) 大会11日目
[種目]つり輪/跳馬
*日本人選手の出場はありませんでした
つり輪 結果
- 陳一氷(中国) 16.600
- 楊威(中国) 16.425
- オレクサンドル・ボロビョフ(ウクライナ) 16.325
跳馬 結果
- レゼク・ブラニク(ポーランド) 16.537
- トマ・ブーアイ(フランス) 16.537
- アントン・ゴロチュツコフ(ロシア) 16.475
2008年8月19日(火) 大会12日目
[種目]平行棒/鉄棒
*平行棒の日本人選手出場はありませんでした
平行棒 結果
- 李小鵬(中国) 16.450
- 劉源哲(韓国) 16.250
- アントン・フォキン(ウズベキスタン) 16.200
鉄棒 結果
- 鄒凱(中国) 16.200
- ジョナサン・ホートン(アメリカ) 16.175
- ファビアン・ハンブッヘン(ドイツ) 15.875
- イゴル・カッシーナ(イタリア) 15.675
- 中瀬卓也(日本) 15.450
- 冨田洋之(日本) 15.225
中瀬選手 5位
冨田選手 6位
冨田選手のコメント
後味悪い感じにはなりましたけど、着地以外は完璧だったので悔やまれる失敗でした。
(全体的に)練習もしっかり詰めてきて、いい状態だったので精一杯やるだけという気持ちで今大会挑みました。今までそれができていたと思うので、今回の鉄棒の失敗だけだと思うので、それまでは納得いく演技が出来ていたので、幸せなオリンピックでした。(以上、演技終了直後のインタビュー)
(男子代表の主将としては)「チームの皆が精一杯やった。若い選手がたくさんいるので、経験を積み、それぞれ課題を 見つけて次に向かっていける」
中瀬選手のコメント
全体を通して大きな失敗をしなかったので、自分にとっていいオリンピックだったと思います。
(最後の鉄棒に関して)ちゃんとやればメダルが取れるかもしれないと思ったら、いつもより緊張しました。
(今回のオリンピックに関して)もっと緊張してメチャクチャになるかと思ったけど、自分が思うように体を動かせたし、楽しく演技できたので良かったと思います。(以上、演技終了直後のインタビュー)
私の感想
手に汗握りながら観ていました(≧ω≦。)
2選手共に大きな失敗もなく、とても綺麗な演技を見せてくれました。
唯一、着地がちょっと残念でしたが...ご本人も悔やまれているのではないかな?特に冨田選手、いつも無表情だけど、ちょっと表情が出ていたよね。
膝を痛めたのでは?と思えるほどの曲がり具合でしたけど...大丈夫かな?
今回はちょっとA得点の差がわかるような気がした。
上位の選手に比べると、この2選手のA得点が下だってことは私にも理解できた。
A得点ありきの採点の現在、この結果は何となく初めて理解できました。
それでも、体操の本質部分である美しさはピカイチ(死語?)でした(〃^∇^)
冨田選手に、中瀬選手に、体操に魅了された瞬間でした。
柔道も何度観てもルールが理解出来ないおバカな私ですが...体操もそれに匹敵するぞ(# ̄^ ̄)
点数や順位がつくとなると、視聴者としてもそれなりに熱くなってしまうのが人間の心理ってもんで。
増してや水泳等の記録なら未だしも、人が採点する競技で万人一致と言う訳にはいかないからスッキリしないと思う人も出てくる。
ミスするしないも重要だけども、全ての基準が難易度なんでしょうね。
例えば、A難度の技をミスなしで成功させるのと、E難度の技を少しミスしたとしても、きっとE難度の演技をした方がB得点も高くなるのでは?
某HPのコメントに、この採点方式を試験に例えている方がいました。
100点満点の試験を受けて少し間違えた人
80点満点の試験を受けて満点を取った人
の差ってことでしょ。
この100点満点や80点満点がA得点、間違えたか満点かがB得点になるわけですね。
ミスの度合いにもよりますが、僅差と言われる演技にはピッタリハマっているんじゃないかな、と(;^o^A)
以前から体操を観ていたわけではないので、2006年以前の10点満点方式は分かりません。
今現在の採点方式は上記を参考にすると、A得点が重視される内容ってことですよね。
でも本質的にはそんなに変わるものではないし...以前も同じようなものだったんじゃないかな?
10点満点方式時代から上位だった選手は今も上位が多いだろうし。
冨田選手も2005年の世界選手権で1位、2006年は2位だから...大きな変更ではなかったのかな、と。
ただ、国際体操連盟の会長さんが「難易度ばかりに拘らないで、美しさも残して欲しい」と発言していることからも、難易度重視よりになったのは間違いないようです。
って言うか、会長がこんな発言をするなんて...納得していないのは明らかですね。
難易度が重視される今回の判定は中国に有利と言われていたそう。
でも逆を言えば、以前のルールは美しさを重視する日本が有利だった訳ですよね。
ルールに拠って、順位が変わるってことかねぇ。
それなら、本当に実力のある国が何処なのか...分からないですよね。
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