バンクーバーオリンピック2010
2010年2月13日(土)〜3月1日(月) バンクーバー・カナダ
2010年2月24日(水) 女子シングルショートプログラム
2010年2月26日(金) 女子シングルフリー
男子フィギュアが面白かったので、女子も楽しく見ました。
ただ1つ。
同じ年、同じ家族構成だからと言って必要以上に本人たちを煽らないで、大人たち。
1. キム・ヨナ (韓国)
ショート、フリー共にノーミスの素晴らしい演技でした。
特にショートが素晴らしく、音楽にも馴染みがあるせいか軽快で楽しく見ていました。
男子から見ているせいか、「転ばないで!」と初めは祈るような気持ちで見ていたけれど、この選手は安定感があって、転ぶ気が一切しませんね。
韓国はスポーツを超えた思いを込めて見る人が多いせいか、恐らく人一倍のプレッシャーを感じていた部分があったように思うけれど、それすら味方にして素晴らしい演技を見せてくれた彼女に脱帽です。
2. 浅田真央
フリーが特に良かった!
ミスしてしまったけれど、鬼気迫るような表情と演技で、今までの「可愛い可愛い真央ちゃん」からちょっと印象が変わりました。
ミスをした自分に腹が立っていたようで、表彰台でもあまり笑顔が見られませんでしたね。
いつもニコニコしているような印象しかなかったけれど、実は気が強くて負けず嫌いという場面が見られて、意外に思うと共に何だか頼もしく見えました。
ちなみに、トリプルアクセルを3回とも成功させたのは史上初の快挙なんだそうです。
強みになる武器を持っている選手なので、今後更なる飛躍も期待出来るでしょう。
3. ジョアニー・ロシェット (カナダ)
試合4日前にお母様を亡くし、挑んだ今大会。
もう何とも言えないですね...出るだけでもその気持ちは察して余りあるものだと感じます。
3位は素晴らしい成績だと思います、本当に良かったね。
4. Mirai Nagasu (アメリカ)
「スケート楽しい!」って思いが全身から伝わってくる演技でした。
見ているこっちも笑顔になるほどの眩しい笑顔が素敵でした。
真央ちゃんや後の日本選手にとって、かなりの脅威となりそうな予感だそうですよ。
5. 安藤美姫
全体を通して、少し顔が強張りすぎていた印象が残っています。
弾けるような笑顔が見たかったけれど...自分の演技には納得出来ていたとのコメントを見たので、緊張感だったのでしょうか?
あとクレオパトラをモチーフにしたフリー、もう少しキビキビさが欲しかったような。
目立つ手の動きも流れに合わせているような感じで、要所要所でバシッ!と決めるタイミングがあった方がメリハリがついて良かったと見ていて感じました。
8. 鈴木明子
フリーの彼女の演技を見て、私は感動で泣いてしまいました。
上手く言葉に表現出来ないけれど、全身を使って訴えかけるものがあったような気がします。
ステップ?と言うのでしょうか、軽快な曲調に変わった時の滑らかでしなやかでダイナミックで豪快で、闘志溢れるような凄い動き...やっぱり表現出来ない(;^o^A)
私の中では、フリーは彼女が1番でした。
[0回]
男子フィギュア・プルシェンコ選手の発言は、今回にも適用されるのでは?
「4回転ジャンプに最早価値はない」が、「トリプルアクセルには価値がない」へと。
他でミスがあったけれど、トリプルアクセルを2回(史上初)を成功した浅田真央選手。
トリプルアクセルを飛ばなかったけれど、全ての技が完璧に決まり、最高の演技を見せたキム・ヨナ選手。
軍配は後者に挙がりました。
でも今回の問題は「順位」ではありません、「点数」です。
寧ろ順位に関してはこれが妥当、キム・ヨナ選手の完璧な演技を絶賛する声も多数です。
「点数が高過ぎるのでは?」ということですね。
女子フィギュア至上高得点を叩き出したキム・ヨナ選手。
それに比べて、女子フィギュア史上初のトリプルアクセル2回成功させた浅田選手の得点差が開き過ぎだと。
やはり、人が採点する競技にこういった問題は付き物な訳です。
それこそ、今回初めてフィギュアを見た私は何も言えませんね。
男子フィギュアの記事に、
「転ぶのは当たり前なのか?」とコッソリ書いた私ですが。
それに関して、某サイトに書かれたコメントを見て少し考えが変わりました。
スポーツ競技は進化していくことが大切。
世界中で最もたくさんの人が注目するであろうオリンピックで、難解な技に挑戦し、スポーツの進化を遂げるということも選手の大切な役目。
だいぶ違うけれど、こういった類いのコメントでした。
前よりは、少し納得できる部分も。
また体操の話しになるけれど、日本が体操王国と呼ばれていた時代の技は、現在小学生がやってしまうようなレベルなんだそう。
それを考えると、今の体操がいかに素晴らしいか、また危険かが分かりますよね。
人間なんてそんな十数年で体の構造が変わるわけではない。
急激な進化は禁物です。
今回の男子女子共に起こっている論争について、それが急激な進化なのか、自然な進化なのかは私には判断出来かねますが。
PR
*当方、平和主義者ですのでお手柔らかに...。