Love Letter

Love Letter


[公開]
1995年


[出演者]
中山美穂
豊川悦司
酒井美紀／柏原崇
加賀まり子／范文雀／篠原勝之


[感想]
中山美穂が綺麗です（笑）。
この女優さんは本当に綺麗だなぁ〜と改めて感じました。
舞台が北海道ということもあって雪の景色が儚く、口から出る白い息等とても雰囲気が出ていて、全体的に静かな映画だと思います。
この白く静かな雰囲気が美しさをより際立たせている感じ。

中学生時代を演じている酒井美紀や柏原崇も若くて新鮮でした。
特にこういった経験をした訳ではないけれど、中学生時代ってこんな感じかもなぁ〜と微笑ましく思えたり。
自分の気持ちがよく分からなくて、でも何となく気になるような気もするけど周りの冷やかしもあるし．．．みたいな、もどかしい感じが痛々しいほどに伝わってきました。
変な意味で意識しちゃって、普通に話せばいいのに話せなくなったり．．．コレはあったような気がします。

でも、中山美穂演じる博子の彼は、同姓同名の女性を想っていたからこそ、その女性に似ているという博子に一目惚れをした、ってことですよね。
要は、2人の恋の始まりは、彼の「昔の想い人の変わり」からスタートした、ということになる．．．と読んで正解だったと思うのですが。
そりゃ、知ったらショックだよな。

是非是非、中山美穂さんには演技の世界に復帰して欲しい！！
控えめでおとなしい女性役（個人的にはこれが1番ハマると思う）も、明るくてぶっきら棒な、元気な大人の女性役もいいし．．．昔、浜ちゃんとラブコメディーみたいな役も面白かったし。
最近CMで見掛けたけど、あの美貌は健在でした。
是非、もっと露出してその姿を拝ませて頂きたいもんです。

ちなみに、田口トモロヲさんが出ています。
中山美穂さん演じる樹の父親役で。
ほんの数分、しかも顔もよく分からないくらいの出演なので、特筆すべきことはありませんけど。
ただ、ここにも出てるんだぁ〜とビックリしました。

↓↓↓これより下は「Love Letter」のあらすじです↓↓↓
（偶然見てしまった方のために反転させています）


[あらすじ]
数年前に亡くした恋人の法事に出席した博子（中山美穂）。
彼の実家に寄り、中学時代のアルバムにあった当時の住所に、いないはずの彼へ手紙を送ると、なんと返事が返ってきた。
それは彼とクラスメイトだった、同姓同名の女性・藤井樹（中山美穂・二役）の住所だった。
暫しの間、彼を話題とした二人の文通が始まる。

中学時代の彼・藤井樹（柏原崇）と彼女・藤井樹（酒井美紀）は、同姓同名という理由でクラスメイトからカップルと囃し立てられていた。
ぶっきらぼうな彼に対し、彼女はその噂に困るばかり。
同じ図書委員にされるも彼は仕事をせずに、誰も借りたことのない本を借りて、貸し出しカードの1番始めに名前を残すことを趣味としていた。
その年明けに彼女の父親が亡くなり、学校を休んでいた彼女の家を彼が訪れる。
「自分が借りていた本を返しておいて欲しい」と言い、彼女に本を押し付けて帰っていく。
休み明けに学校へ行った彼女は、そのとき初めて彼が転校していたことを知るのだった。

博子はそんな樹の思い出話しを聞くうちに、彼は樹に思いを寄せていたのではないか、と思うようになる。
樹は否定するが、色々な思い出を書く内に今まで気づかなかった彼へ対する思いを考えるようになっていく。

そして「中学時代の樹の写真と似ている」と彼の母親に言われたことが気になって仕方がない。
何故なら、彼が博子に一目惚れをしたのが付き合うキッカケだったからだ。

その文通の最中も樹は風邪が治らず、遂には自宅で倒れてしまう。
吹雪の中、樹を背負って病院に連れて行く祖父に対し、樹の母親は昔の葛藤と戦うことになる。
かつて、樹の父親が同じようなことになり命を落とした恐怖と戦いながらも、病院に運び、樹は事なきを得る。

退院した樹の元に、現在の中学校・図書委員の生徒が訪ねてくる。
生徒たちの間では、その図書カードに書かれた樹の名前が噂になっていたようだ。
そして最後に彼が「返しておいて欲しい」と渡した本の図書カードの裏には、樹の似顔絵が書かれていた。

秋葉（豊川悦司）は現在、博子に交際を申し込んでいる。
そして彼が亡くなった山登りに同行していた友人だ。
あの時から山登りをすることを止め、また彼も友人の死に後悔して思い悩んでいる一人だった。
秋葉と博子はその時の山へ向かう。
秋葉は山に向かって、「博子ちゃんは俺が幸せにするで〜！」と叫ぶ。
そして博子は、明け方の真っ白な山で、彼に向かって「元気ですか？私は元気です！」と叫ぶのだった。