オリヲン座からの招待状

オリヲン座からの招待状


[公開]
2007年11月


[出演者]
宮沢りえ／加瀬亮／宇崎竜童
田口トモロヲ／樋口可南子
原田芳雄／中原ひとみ


[感想]
大好きな田口トモロヲさんが出ているので、是非見てみたかった作品です。
「DVD鑑賞」とか言いながら、最近は専らTVかGyaOの映画感想になっちゃってます(*´ｴ｀*)

昭和の映画館。
私が子供の頃はありました。
でも1つだけ、しかもピンク映画館だったけど(;^ｏ^A）
こういう、大衆が見る映画館ってのは．．．なかったなぁ。
上映中にもあのフィルムのカラカラカラ．．．って音が聞こえるのかな？

物語は、気になる点が幾つかあったのです。
トヨと留吉は、夫婦として生きていったのか？
祐次と良枝は元に戻るのか？
私の予想では、どちらもNoですけども。

宮沢りえさん、色っぽいです。
ちょいと細過ぎるけど、声も京都弁もとても美しい。
加瀬さんも情けないし、頼りにならない姿が似合う（失礼）。

そしてトモロヲさん．．．出番は大してないけど、印象に残る。
私が大好きだからだろうけど、やっぱりこの人は印象に残る。
いい役ばかりやっているんだろうな。

内容に関する感想は、う〜ん。
決してつまらなかった訳ではないけれど、何故か言葉が出てこない。
でも何だか、うん、見終わった後は少し寂しい気持ちになりました。
何故だろう？

↓↓↓これより下は「オリヲン座からの招待状」のあらすじです↓↓↓
（偶然見てしまった方のために反転させています）


[あらすじ]
昭和25年から続いていた映画館「オリヲン座」が閉館することとなった。
最後の上映を知らせる招待状が届き、別居中の夫・祐次（田口トモロヲ）に「行きたい」と言う妻・良枝（樋口可南子）。
幼馴染の2人はいつしかお互いを思いやることを忘れて別居に至り、2人の関係を終わらせるためにあの場所へ行きたいと考えていた。

昭和32年。
水で空腹を満たす青年・留吉（加瀬亮）はオリヲン座の目の前で足を止めた。
表で掃き掃除をしていたトヨ（宮沢りえ）の計らいで映画を鑑賞。
そして上映後、主人であるトヨの夫・松蔵（宇崎竜童）にここで働かせて欲しいと頭を下げた。
17歳、天涯孤独の身である留吉はその日からオリヲン座で働くようになった。

昭和35年。
ヘビースモーカーの松蔵は、ここのところ咳が酷く、イライラすることもしばしばだった。
少しでも楽になれれば、と留吉は寝る間も惜しんで勉強をしていた。
しかし体調は悪化の一途を辿り、映画を回している最中、松蔵は息を引き取った。
閉めることも考えたが、松蔵から言われた「オリヲン座をほかしたらいかん」を守るため、留吉は引き継ぐことを決意した。
リニューアルしたオリヲン座の第1回目の上映は、松蔵が愛した映画だった。

昭和36年、冬。
客足が極端に減り、遂には0人の日もあり、売り物のアンパンを食事にすることも。
実は、近所ではトヨと留吉に対する噂が上り、それを煙たがった人々が近寄らなくなったためだった。
奥さんを悪く言うのはやめてくれ、そう留吉は客足確保と誤解を解くために動くが効果はない。
トヨがチンドン屋をして宣伝をしていると知った留吉は自分の存在に落ち込む。
しかしトヨは、留吉が来てくれたから私たちはやってこれた、と笑顔で言った。

昭和39年。
2人の小さな男女（祐次、良枝）が今日もオリヲン座へやってきた。
寂しい気持ちを抱えた2人の男女はトヨと留吉を両親のように慕った。
4人で楽しい時間を過ごすこともあり、それはトヨと留吉にとっても楽しい時間だった。

現在。
トヨの容態が思わしくなく、それを見た留吉はオリヲン座へ連れて帰ることに。

1人で町に戻ってきた良枝。
そこに祐次も来て、2人でオリヲン座へ向かった。
留吉は2人と少しの会話をし、最後の上映へと向かった。

上映後、「オリヲン座を守るために居てくれてありがとう」と伝えるトヨ。
留吉は、「それだけではない、トヨさんが好きだからここにいた」と告げる。
「嬉しい」そう言ったトヨは、笑顔で留吉の胸に顔を埋めた。