BitterSugar
[放送]
2011年10月〜12月
[出演者]
りょう
和久井映見
鈴木砂羽
袴田吉彦/忍成修吾/カンニング竹山
荒川ちか/井上和香/東儀秀樹
豊原功補
[感想]
何年振りか思い出せないほど、久しぶりに連続ドラマを見ました。
今までにも見ようと思って1話だけ見たことが何度もあったけれど、見続ける気が起きなかった。
39歳の女3人が繰り広げる、正に等身大の生き方。
十分に大人と認識される年齢だけれども、子供の部分もある。
と言うよりも、子供なんです。
小中学生の頃に思い描いていた立派な大人には、永遠になり切れないのかもしれない。
大人な部分と同時に、子供のように悩んだり迷ったりする部分ってある。
人生死ぬまで修行、なんてよく言ったものです。
それを実感されられると共に、それで良いんだと安心させられ、それによって奮起する切欠になるのかもしれない。
売れないライターなんて言う割には広くて綺麗な良い部屋に住んでいるね、とか、
頻繁に集まるなんて皆暇なんだね、とか、
無職&パートの期間が長いのにローンとか生活費とか払えるの?とか、
お金がないくせに8ヶ月もよく旅に出ていられるね、とか相変わらず難癖付けたい点は山ほどある。
それがドラマを見ない理由だったのかも。
満足感や楽しみ、共感よりも、現実離れした設定が多過ぎることに耐えられなかったのかもね。
鈴木砂羽さん演じる奈津が良かったなぁ。
自分が子供の頃を思うと、母親って強くて頼りになる絶対的な存在。
そして、いざ自分が母親になってもいい年齢になってみると、まだまだ子供だと実感することばかり。
だからこそ、母親の有り難み、凄さ、存在感の大きさに感謝する。
このドラマの子供からすると「頼りない母親」の部分が見えてしまったかもしれないけれど、奈津の立場に近い私から見ると、極自然な姿だった。
そして、情けなくてもカッコ悪くても娘に本音でぶつかっている姿に感激しました。
と書いているのは、もしかしたら、大人のエゴなのかな?
恋の甘い部分をもう1度味わいたい、でも苦い部分はもう嫌だ。
傷付きたくない、ってことだよね。
確かにそう。
年を重ねる度に傷付きたくない、失敗したくない、恥をかきたくないって気持ちは増す。
人生学んでいるつもりでも、全く同じ出来事はないからね。
身に染み過ぎて落ち込むような、ドラマだから絵空事のような、冷めるようなサムイ台詞のお陰でまだ保てそうな...ドラマでこんなに考えます?って気分です。
袴田吉彦さんが好きです。
あの顔と声が好き。
でも良い人止まり、過ぎ去っていく男の1人の役がやたら多いよね。
主役の3人も好き。
他のTVや雑誌で見たら40歳前後には見えないほど綺麗で若い!ってなるのに、このドラマでは何故か年相応に見えるから不思議です。
幾つになっても悩むの。
でも年を取る度に、悩んでいる弱い自分を見せられる範囲が狭まっていくの。
そんな自分を見せられる人がそれぞれに3名(主役3人+三宅ちゃん)もいることを、ちょっと羨ましく思いました。
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*当方、平和主義者ですのでお手柔らかに...。