軽蔑
[公開]
2011年6月
[出演者]
高良健吾/鈴木杏
日向寺雅人/蕨野友也/小林ユウキチ
根岸季衣/小林薫
大森南朋
緑魔子
[感想]
映画館へ観に行ってきました!(5年振りくらいの映画館だよっ!)
しかも、初の1人鑑賞!!
平日の昼間と言うこともあり、観客は少なく...10名ほどでしょうか?
1組の夫婦らしき2人を除き、あとは皆さん1人鑑賞でした。
どう贔屓目に見ても、「自業自得だよ」としか言いようのない主人公、カズさん。
しかも26歳って...16歳の間違いでしょ?
日本を知らない外国人がもしこの映画を見る機会があるとすれば、是非伝えたい。
こんな馬鹿な26歳は日本にはいません。極稀です。いや、1人です。コイツだけです、と。
しかし、演じた高良さんはとても魅力的な人ですね。
最高のクズ野郎に見えたし、惚れるのも分かるわぁ〜って色気をフイに感じさせてくれた。
髪型が個性的で、タラちゃんに見える時もあったりして(*´艸`)
...本気で泣いたら鼻水出るよねぇ〜。見た目は汚いけれど、気持ちは分かるわぁ〜みたいな。
私はストリップの世界は全く分かりません。
スタイル抜群、妖艶な踊り、挑発するような表情、トップになる為に必要な才能が何かも分かりません。
だから、鈴木杏さん演じる真知子が何故No.1なのか、No.1である魅力的な部分を見つけられませんでした。
ケバイ化粧とショートカットよりも、すっぴんメイクと無造作セミロングが似合う方。
天真爛漫で無邪気な少女、というイメージだったので、今回の役は私にはハマりませんでした。
(たまに、意外!でも見事にハマってる!って人もいるけれど、今回に関してはそんなミラクル起こらず)
でも彼女は現実を知っていた、見ていた。
何度も、「こいつ、馬鹿だなぁ〜」ってカズに対して感じただろうと思う。
「彼しかいない」って思いがある半面、「これでいいのか...」と感じさせるような表情が見え隠れしたり。
後で思い返すと、迷い無い行動や思いと共に迷っていると見える場面があったように思いました。
「世界は、二人を愛さなかった」、誰も愛さないと思います。
愛されようと努力もしていない、求めるだけの自分勝手な奴を愛する人なんていません。
二人が世界に愛されたいと思っていたようにも見えなかった。
その「愛」とやらを信じて2人で勝手に生きてよ、ってところですが、迷惑掛け捲り。
嫌がらせですか?ってほど、周りを巻き込む行動が理解出来ない。
せめて友達くらいはまともかと思いきや、同じようなボンクラ揃い。
せめてせめて、揺ぎ無い友情だけはあるのかと思いきや、自分可愛さに裏切る。
店を襲撃した翌日、普通にバイトしている時点でアホ丸出しだよね、犯人はバレバレなのにさ。
これが26歳の行動だなんて、人事ながら情けなくて泣けてきます。
ここまで相手に惚れることが果たして出来るのか?なんて陳腐なことは考えたくないですね。
これが本物の愛だと言うのであれば、これが本当に相手を愛するってことだと言うのであれば、私は愛なんて知らなくて結構です。
鑑賞した数日後、TVで偶然に「純恋歌/湘南乃風」を聴きました。
この歌詞に共感できる方、素敵な恋愛だと感じる方、憧れる方、羨ましいと思える方は映画にも同様の感想を持てると思います。
一字一句とは勿論言えませんが、全体的に感じる感覚が似ているような気がしました。
散々な書きっぷりですが、観て良かったと思います。
廣木隆一監督の映画は好き。
見終わった後には、この主人公はきっと今までよりも逞しく生きていくだろう、って思わせてくれる何かが残る。
空気感とか、使う音楽とか、流れるタイミングとか、「だから何?」って思う部分もあるけれど、好き。
レディースデーだと間違えて行ったから、通常料金に驚いたけれど、金をドブに捨てた!とは思わない。
観て良かったと思います。
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*当方、平和主義者ですのでお手柔らかに...。