永遠の0
[放送]
2015年2月11,14,15日
[出演者]
向井理
多部未華子
中村蒼/尾上松也/渡辺大/工藤阿須加/満島真之介/中尾明慶/金井勇太
伊東四朗/柄本明/竜雷太/山本圭/近藤正臣/笹野高史/石橋蓮司
高畑淳子
桐谷健太/広末涼子
[感想]
百田尚樹さんの小説「モンスター」が面白かったので、「永遠のゼロ」も読んでみたいなと思っていたけれど、何せ長い!分厚い上下巻は長過ぎる。
ドラマがあるって言うので録画はしたものの、2時間超えが3日間...また長い!
暇なときに1日目をチラッと見たら、そのまま駆け抜けました。
しかも号泣。
翌日、私の瞼が史上最強の腫れを記録しました。
殴られたんじゃないか!?ってくらいの腫れで外に出られませんでしたよ。
戦争は良くも悪くも、永遠に語られるべき出来事です。
体験者の意見、ドラマや映画、事実であろうが、多少の脚色も込みであろうが、永遠に語られるべき出来事だと思います。
日本は戦争をした、その事実は変わることがないから、語り継がれるべき出来事です。
神風特攻隊。
考えてみれば、望んでいくわけがないよね...喜んで死んでいくなんて思考はおかしいよ。
このドラマを見て、それに気付かされました。
大切なものはたくさんある。
身近な生活を犠牲にしてまでも国のために尽くしたいと本心で願うはずがない。
その本心を誰もが言い出せず、従わざるを得なかった、強制志願は想像も出来ない範疇での心境だと思う、まさに洗脳と言ってもいいくらいに。
先人に学ぶばかりですが、日本が戦争を放棄したことは大賛成です。
出演者の皆さん、本当に皆が素晴らしかったです。
感情移入しまくりでした。おかげで瞼が大変なことになったんじゃい!
不愛想なイメージが強い向井さんは、多くを語らず、強い信念を心に持つ無骨な男を見事に表現していました。
驚きの表情に全ての感情が現れ、また幼な妻のあどけない雰囲気を出していた多部ちゃんも可愛い。
姉弟は仲良いなぁ~。
弟役の桐谷さんはいつも口が開いていて滑舌の悪いところが今時風、フラフラした感じも◎。
強さと純情さを兼ね備えた広末さんも一味添えてくれました。きっと泰造さんと未来があったんだろうね。
戦争体験者としての皆さんはさすがの一言。
役者さんとして、最高にカッコ良いおじさまたちです。
戦時中の隊員たちもお見事でした。
結局は向井さんを大好きだった尾上松也さん、初めて見たけれど怖いくらいの表情が歌舞伎役者さんだね。しかも顔がデカい!!向井さんの方が背が高いのに、顔は2倍くらいデカかった。
(そういえば、大河ドラマ新選組を見た時、中村勘九郎さんの演技に感激したなぁ)
皆、傷を負っていた。
生き残れたから良かった、じゃなくて、心に残るものを皆が抱えていた。
やっぱり戦争なんて誰も幸せにならないことだけは確かに分かった。
でも、あったことは事実。
当時のことを嘘偽りなく伝えるなんて難しくなっている今の中、戦争のために日本人が戦った事実だけは伝えていかなければならないと思います。
最後に。
宮部さんは、なぜ特攻に行ったのか?
最後の最後で生き残れるチャンスがあったのに、なぜ譲ったのか?
その事実を知りたかったし、それが最大の焦点であったように思うのですが...きっと、その答えはないんでしょうね。
この小説で伝えたかったのは、きっとそこではないんでしょうね。
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*当方、平和主義者ですのでお手柔らかに...。