レッドクリフ Part II

レッドクリフ Part II


[公開]
2009年4月


[出演者]
トニー・レオン
金城武
フー・ジュン／ヨウ・ヨン
チャン・チェン／中村獅童
リン・チーリン／ヴィッキー・チャオ
チャン・フォンイー


[感想]
悲惨な光景ですね。
Part Iの感想に「この時代の物語が好き」なんて書いてすみませんでしたm（_ _）mってくらいに残酷な場面が多いです。
でも夜中に火の中で戦うので、どっちがどっちだか分からなくなります。
何れにせよ、気持ち的にはただの物語としてして捉えることしか私には出来ません。

何か、曹操が気の毒になってしまった。
昔は小喬の父にも認められるほどの実力、相思の持ち主だったのに、何処で道を間違えたのか．．．。
彼だけに集中すると、もっと他に隠されている話しがありそうな気がしました。
特に小喬にお茶を勧められた時の「うん」って声が．．．何か可愛くて、可哀相で。

やっぱりカッコ良い孫権！！
目力あり過ぎでしょー！！
Part Iではちょっと情けないくらい臣下たちに押され気味だったけど、このPart IIではシッカリしています。
長自らも出陣し、自分のトラウマ（劣等感かな？）とも戦っている様子。
最後の曹操の言葉にはちょっとビビッてたよね。
だから手元が狂って頭を掠った？それとも、あれはワザとあの位置に矢を放ったのか？

中村獅童さん。
とにかく顔が怖くて寡黙で、ひたすら軍のために尽くした功労者です。

金城さん、竹野内豊にしか見えないけどカッコ良いよ。
羽しか振り回していないけど、頭脳はピカイチ、誰にも負けません。
彼がいる限り、劉備軍が策で劣ることはまずないでしょうね。

幾つか不思議な点が．．．。
どう見ても、長の孫権より周瑜の方が周囲に認められているような気がします。
そして、信義を重んじるばかりに劉備に反旗を翻すような行動に出る者たち。
長って絶対的な存在じゃないの？
他に優秀過ぎる下がいるせいか、トップの2人が霞み気味です。

劉備は周瑜の作戦を知っていたんだよね？
2人で考えたのかもしれない、もしかしたら孔明も一緒に。

必要以上に馴れ合わない彼ら。
そう言えば敵同士だもんね。
今後この2軍が会うことがなかったことを願うだけです。

↓↓↓これより下は「レッドクリフ Part II」のあらすじです↓↓↓
（偶然見てしまった方のために反転させています）


[あらすじ]
次は海での戦いになる、とお互いを見合う日々が続いていた。

その頃、曹操軍で疫病が大発生。
その死体たちを海に流させる曹操（チャン・フォンイー）、風に乗って2軍の陣地に流れ込むこととなる。
空気感染する疫病に大混乱、劉備（ヨウ・ヨン）は自軍を率いての撤退を決意。
孔明（金城武）は残ることを選択したものの、多少の不和が生じていた。

劉備軍の撤退により、食料や武器も半減してしまう。
周瑜（トニー・レオン）と孔明は同盟を結んだものの敵同士、胸の底にある思いを確かめるように命を賭けた仕事を互いに請ける。
その決意が実ったのか、周瑜は曹操軍に痛手を負わせ、孔明は武器を確保することに成功した。

曹操軍に潜入していた孫権の妹・尚香（ヴィッキー・チャオ）が持って帰ってきた配置図に周瑜の策、孔明の知識が合わさり、そこに「風の流れ」が勝機を見出すと読む。
一方、曹操が執拗なまでに周瑜に拘る理由を知ってしまった小喬（リン・チーリン）は1人で曹操軍へ向かう。

丑三つ時、風のタイミングを見計らう一同。
曹操軍は今が最大のタイミングと、曹操に出撃の合図を求めるも、それを上手く阻止する小喬。
そして遂に風の流れが変わった、と同時に2軍が攻め立てる。
慌てて応戦する形となる曹操軍だが時既に遅し、鉄壁を崩した2軍は曹操の目の前に立ち塞がった。
周瑜は「この戦争の勝者は誰もいない」と言葉を残して、曹操の前から去った。

別れを告げる周瑜と孔明。
次に会う時は戦う時、しかしお互いを1番の実力者と認め合う2人は二度と交わることがないことを願った。