AVATAR
[公開]
2009年12月
[出演者]
サム・ワーシントン
ゾーイ・サルダナ/ラズ・アロンソ
シガーニー・ウィーヴァー/ミシェル・ロドリゲス
スティーヴン・ラング/ジョヴァンニ・リビシ
[感想]
DVDをレンタルして見ました。
この映画を絶賛している人って、映像に関してのみでしょ?
確かに映像は素晴らしかったです。
ブルーレイでもない普通のDVDでの鑑賞でしたが、それでも息を呑むほどの素晴らしい色合い、映像。
森の中は自然(だと思う)に溢れ、研ぎ澄まされた空間を感じました。
内容は...何だか悲しかったです。
「人間」って何なんだろう?との感想です。
特に今、世界では様々なことが叫ばれていますよね。
カンガルーを食用や娯楽射撃としても標的にしている国、文化。
捕鯨に反対して武力行使も持さない構えの人たち。
これに関しては、日本がターゲットとなっていますよね。
1つ疑問があるのは、何故シー・シェパードは日本を攻撃するのか?です。
何故なら、日本は法律を侵していないから。
本当に守りたいなら、その法律を変えようと運動することが大切だと思うのです。
暴力で脅して止めさせようとするなんて、その場しのぎにしか過ぎないのに。
そして捕鯨をしているのは世界中でただ日本1国だけではないのに。
「他もやっているからいいじゃない」とは言いません、でも白人至上主義ですか?
そういう誤解、穿った見方をされても仕方ない面もあると思います。
犬を家族として迎える国、飼い主、一方では食用する国、文化、人。
イルカの捕獲に反対し、映画を作ってその残酷さを叫ぶ人たち。
毛皮を着ている人に対して行う反対運動。
等、挙げれば限がないほど。
それら全て人間。
自分たちの思考に沿って、守ったり殺されたりと分けられる生き物たち。
そこには信念を持っている人もいれば、利益を求めている人もいるでしょう。
食事前に「いただきます」、終われば「ご馳走様でした」と言いますよね。
学校の給食時、「「生徒たちに「いただきます」と言うことを止めさせろ。親が金を払っているんだから(無料で)食べさせて貰うわけではない」」なんて言っているアホな親のインタビューを見ました。
そういう意味ではないそうですよ。
自分たちが生きていくために、食べられる生き物たちに敬意を称するために言う言葉。
あなたの命を無駄にはしません、有難く頂戴致しますという意味があるそうです。
だからと言って、人間がこの世に存在しなければ、誰の命も奪われることがないわけではない。
食物連鎖という言葉がある通り、命あるもの全て、自分たちが生きていくために他を犠牲にする行為でこの世は成り立っている部分があるから。
それにしても人間は違うよね。
自分たちが生きていくためだけに行動しているわけではないよね、そこにはエゴがあるもの。
まぁ、私も人間なので、責める権利なんてありませんね。
主人公の行動の通り、生きていこうと、命を守ろうとするためには、敵の命を奪うしかないのか?
共存できない、分かり合えない同士には殺し合いしかないのか?
そんな思いでいっぱいになるような展開でした。
それを実感することがないのは、平和な日本に住んでいるから?
今も、この瞬間もアバターのように生きていくために殺し合いをしている人たちはいるわけだから。
映像の美しさなんて吹っ飛んで、日本人に生まれて良かったと、今のこの現状に感謝しました。
戦争を知らない私はそれに感謝することしか出来ません。
[0回]
*当方、平和主義者ですのでお手柔らかに...。