2012年7月31日(火) 大会5日目
柔道
男子81kg級 中井貴裕
1990年10月15日 流通経大在学中
- 結果
- 2回戦:○ 一本(反則) ボアス・ムニョンガ(ザンビア)●
- 3回戦:○ 技あり Sergiu Toma(モルドバ)●
- 準々決勝:● 一本(腕ひしぎ十字固め) オーレ・ビショフ(ドイツ)○
- 敗者復活1回戦:○ 有効 レアンドロ・ギルエイロ(ブラジル)●
- 3位決定戦:● 一本(合わせ技) イワン・ニフォントフ(ロシア)○
5位
中井選手のコメント
自分の力は出していったけど、本当に勝ちたかった。メダルが欲しかった。
先輩方がみんなメダルを取っていたので、それに続けたらと思っていたんですが。
悔しいというより、メダルが本当に欲しかったという、それだけです。
4年後は分からないので、本当に今回で取りたかったです。
私の感想
初めてきちんと試合を見た気がします、何だかファンになってしまいましたね。
試合は私好みではない、日本人好みではないですが。
とても体力を使う試合を展開する選手ですね。
攻めているようにも見えるし、そう見せているだけにも見えるし、もう捨て身のようにも見えるし。
同等か格下相手には十二分に勝てる要素がある試合展開でしたが、試合巧者とも言えるベテラン勢には、その攻め一辺倒の中に確実なチャンスとなる僅かな隙がハッキリと見えたのでしょう。
でも彼の秘めた闘志、そしてちょっと不安そうにも見える表情、負けた時に見せた男泣き、今後が楽しみな魅力ある選手だと思います。
<結果>
金メダル 金宰範(韓国)
銀メダル オーレ・ビショフ(ドイツ)
銅メダル アントワヌ・バロワフォルティエ(カナダ) イワン・ニフォントフ(ロシア)
<中井選手についてもう少し語る>
「攻める柔道をする男」みたいに煽りVTRでは言われていたけれど、攻めて一本を取る柔道ではなく、攻めて小銭点を稼ぐ方ですね。
「相手の指導で勝ち上がる、これが中井の柔道」と初戦後に実況が言っていたし、解説していた金丸さんも敗復1回戦後に「正直相手の方が柔道をしていた」と言っていたくらいですから。
でも金丸さんも「勝たなくちゃ意味がない、どんな勝ち方でもまず勝たなくては」とよく言っていたので、中井選手の気持ちが痛いほど分かるのでしょう。
日本人選手としては非常に珍しいタイプ、海外選手にはよくいるタイプ。
個人的には、気になってしまう選手。
こういった異色とも言える選手が日本人の中にいると気になってしまいますね。
私が応援していた金丸選手もこのタイプだったと思うし。
ただ、いつまでも異色キャラでいて欲しいですね。
このタイプが主流になってはいけません、好きだけれどね、あくまで異色だから良い訳で。
今回のオリンピック柔道は綺麗な一本が見られる場面が少なく、やたらと旗判定を見ているように感じられます。
そういうJUDOが今後も続くようであれば、中井選手のような柔道が有利になっていくのかもしれないと思いました。
好みではないけれど。←シツコイ。
でも一抹の不安はある訳で。
きっと彼のような柔道を、日本のお堅い柔道連盟(というか指導にあたる監督とかコーチとか)は認めたくないでしょう。
彼の良さを生かす練習ではなく、あくまで日本柔道を貫く姿勢を崩さないのでは?
そうなると、日本式柔道では彼の良さを最大限に生かすことは出来ないのではないかと。
そうは言っても、現81kg級日本人で中井はダントツの強さを発揮しています。
と言うことは、今現在の彼の強さは彼自身によるだけのもの、日本柔道界のフォローが最大限にされているとは思えないという、ド素人の考えが生まれてしまいます。
ここまで出てこられた彼の個性を、今後、日本柔道界がどう生かせるのか、それで彼の柔道人生が決まるんじゃないか?とまで勘ぐってしまうほど、私個人としては心配です。
良い方向に向かってくれますように。
柔道界では最も混迷していると言われる81kg級(90kg級もだけれど)で、彼が頂点に立つ日が来ますように。
完全に贔屓入りました(*´艸`)
とにかく、もっと試合を見たい選手です。
今後に注目。
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*当方、平和主義者ですのでお手柔らかに...。