【ロンドン五輪】柔道／女子63kg級 上野順恵

2012年7月31日（火）　大会5日目

柔道

女子63kg級　上野順恵
1983年7月1日　三井住友海上

• 結果
  • 1回戦：○　一本（崩れ袈裟固め）　ガリマ・チョーダリー（インド）●
  • 2回戦：○　有効　マリヤナ・ミスコビッチ（クロアチア）●
  • 準々決勝：●　有効　丁ダウン（韓国）○
  • 敗者復活1回戦：○　有効　エリサベト・ベレブールトセ（フランス）●
  • 3位決定戦：○　有効　ムンフザヤ・ツェデブスレン（モンゴル）●
    
    3位　銅メダル

上野選手のコメント

もう、悔しかったですね。
初戦はさすがに緊張しましたけど、2回戦で相手も死に物狂いで来るから押されてしまった。
それを3回戦も引きずったと思う。
負けて悔しかったんですけど、そこから気持ちを切り替えていきました。
姉や周りの人たちが話しかけてくれたりとか、メダルを取るのと取らないのとでは違うので、ここは必死に行こうと思いました。

私の感想

　どうした？もう、今回の女子柔道はどうなってしまったんだよ！？
信じられない．．．上野も確実な金メダル候補だと思っていたのに．．．どうして？
　1,2回戦はいつもの上野らしい試合運びで完璧だったと思います。
派手さはないけれど、確実に相手を追い詰めて、シツコク技をかけてもぎ取る勝利、完璧でした。
　準々決勝がな．．．何もさせてもらえなかったね。
「指導」は消極的だとか、組み合わないとか場外に逃げるとかの理由ですが、確かにそういった「自らが避ける」場合もあれば、「出来ない、させて貰えないほど相手の圧力が凄い」場合も多いんだよね。
今回は完全に「出来ない」方でしたね、そりゃもう悔しいくらいに。
何とか気持ちを切り替えて、銅メダルを取ってくれましたが．．．彼女に似合う色ではないですね。

<結果>

金メダル　ウルシカ・ゾルニール（スロベニア）
銀メダル　徐麗麗（中国）
銅メダル　ジブリズ・エマヌ（フランス）　上野順恵（日本）

<関係ないけれど上野雅恵さんは．．．>
順恵選手のお姉さんは上野雅恵さん。
アテネ、北京の70kg級2連覇の素晴らしい選手です。

順恵選手がクローズアップされると100%の確率で必ず出てくるお姉さん。
そんな偉大なる姉が1番の味方であり、目標であり、逆に1番のプレッシャーだったのでは？なんて思ってしまうのは、外野の妄想でしょうか？
まぁ、順恵選手にとっては谷本歩実元選手（現コマツコーチ）の存在も欠かせませんが．．．って言うのも、外野の妄想ですかね？

そんな雅恵元選手、選手としてはそりゃ一流中の一流。
長年に渡って、女子70kg級の世界を牽引してきた選手ですから。

私は、てっきり引退後も柔道界の貴重な存在として、コーチになって後進の指導に邁進しているのかと思いきや．．．。
何と、ペットショップ？のオーナー？とにかくペット関係の仕事を夢見て、2年間専門学校に通っていたんだとか。
現在は妹・順恵の指導も兼ねて、三井住友海上で後進の指導にあたっているそうですが、将来的にはペット関係の仕事に就く夢があるそうです。
かなり意外でしたね、そりゃ、もう驚きましたよ。

こちらは3姉妹の絆がかなり深く、今回も妹のサポートに専念されていたような発言がありますが．．．後輩にとっては、世界のトップに立ち続けた貴重な選手。
柔道界にいてくれると参考になると思うけれどね．．．妹だけじゃなく、今後の柔道界のためにも、なんて。