深紅

深紅


[公開]
2005年9月


[出演者]
内山理名／水川あさみ
塚本高史／内田朝陽
小日向文世
緒形直人


[感想]
内山理名さん、好きです。
でもこういう役は似合わないような気がする。

水川あさみさんも好感が持てる可愛い女性です。
声が好き。
影のある役が似合う人だね。

感想は．．．何と書いていいものか悩みます。
サスペンス？なのかな。
内山さんが醸し出す怪しい感じ？を「似合わないなぁ〜」と思いながら見ていたので、一線置いて眺めることが出来ましたけど。
怖い話しですよね。

孫の代まで．．．を貫こうとしたけれど、想像以上に色々なことを抱えていた未歩を助けてあげたいと思ってしまった。

「忘れて」とは言えないし、「気にしないで」とも言えない。
けれど、どうか少しでも前向きに生きていって欲しい、とこの2人に対して感じました。
最後の笑顔が、その後の2人を現しているといいな。

↓↓↓これより下は「深紅」のあらすじです↓↓↓
（偶然見てしまった方のために反転させています）

[あらすじ]
大学生の秋葉奏子（内山理名）は十数年前の一家惨殺事件の生き残りで、今も重い苦しみを背負っている。
時に不安、幻聴というあの日のフラッシュバックが奏子を襲い、それは数時間に渡って押し寄せてくる。
犯人である都築（緒形直人）の死刑判決が出た今も、その苦しみが癒えることはない。

自分と同じ年の都築の娘、未歩（水川あさみ）もまた、父親が犯した罪に苦しんでいる。
それを知った奏子は偽名を使い、偶然を装って未歩に近付き、友人となった。

未歩は結婚しているものの、旦那（内田朝陽）から暴力を振るわれている。
父親の罪は自分が背負うものとして友人を作ることもせず、自分が殺人者の娘であることを晒してきた。
相手一家が受けた痛みに比べれば、自分の痛みなど比に値するものではないと言う。

ある日、大学に奏子を訪ねてきた未歩。
実は旦那に振るわれた暴力が原因で流産をしてしまい、数日の間入院していた。
奏子は怒りの余りに「旦那を殺してやればいい。そうすることで父親と同じ罰が受けられ、父親の罪を受け継ぐことが出来る」と真顔で伝えた。

数日後、旦那の殺害を決意した未歩から連絡があった。
戸惑う奏子は必死に宥めるが、決意の揺るがない未歩への協力を決めた。
入念に計画を練る2人。
遂に決行のとき、その最中に奏子はあの生々しいフラッシュバックに襲われる。
苦しんで苦しんで目が覚めた時、我に返って急いで未歩の元に走った。

倒れている旦那、側に座り込む放心状態の未歩。
まだ息があることを確認し、匿名を使って警察に連絡をし、未歩連れてその場を去る。
眠り込む未歩を抱えてバーに戻り、最後のアリバイを成立させた奏子。

新宿の歩道橋を歩く奏子と未歩。
旦那はあと少しで退院、警察は仕事関係のトラブルと考えているようだ。
離婚届を提出した未歩は宇都宮に帰り、奏子は見送りに来た。
今後の約束を交わすも、2人はキスをして別れた。

新幹線の中で記事を取り出して見る未歩。
学生時代の奏子の顔が載っている、あの事件の記事だった。
そして、携帯から奏子の連絡先を「さよなら」と言って消去した。
その登録名は未歩に伝えた偽名ではなく、本名の秋葉奏子だった。

そして奏子もまた、未歩の連絡先を消去した。
「さよなら」と呟き、笑顔で歩いていった。


一家惨殺の詳細はこうだった。
都築の妻の葬儀に訪れた奏子の父親、秋葉（小日向文世）。
知人の連帯保証人を秋葉と2人で務める代わりに、今後の仕事を一切任せてくれると言う提案をしてきた。
それを受けた後日、話しとは違う状況を詰め寄る都築に対し、秋葉は冷めた対応をする。
妻の保険金から払うように言い、更には会社の横領を進めてきた。
そこで殺意が芽生えるものの、都築は秋葉が大切にしている自宅に標的を定めた。
家を壊すために秋葉宅を訪れる都築。
しかし、リビングに飾ってある写真の人物を見て驚愕した。
知人と言っていた男は秋葉の身内であり、始めから騙すために近付いてきたと知った都築は我を忘れて一家惨殺へと走ってしまった。