2012年8月2日(木) 大会7日目
柔道
男子100kg級 穴井隆将
1984年8月5日 天理大職
- 結果
- 1回戦:○ 技あり ジェームズ・オースティン(イギリス)●
- 2回戦:● 一本(崩れ横四方固め) ルカシュ・クルパレク(チェコ)○
2回戦敗退
穴井選手のコメント
いつもどおりにウォーミングアップをして、いつも通りに畳に上がったと思います。
寝技はしつこさが大事だし、そういうのを克服しようと思って、この4年間は取り組んできたので。
でも我慢が足りなかったと思います。
この舞台に立つまで応援してくださった方や支えてくださった方にありがとうございますという気持ちと、勝てなくて申し訳ありませんという気持ちです。
私の感想
完敗ですね。
文句のつけようがない一本、穴井も早々と諦めているようにも見えました。
(悪い意味じゃないよ、寝技は完璧に決まると抜け出すのはまず不可能だから。)
古賀さんが「プレッシャーに負けた」というようなことを言っていたけれど、強すぎたのかな?
以前にも書きましたが、圧倒的な強さを誇っていた訳ではないので、内容よりも勝ちに拘って欲しかったな、と個人的には思います。
北京の時、最高潮を過ぎていた鈴木に1番の期待がかかっていたのと同じような扱いを受けていたと思います(鈴木のドピークは誰が見てもアテネでしょう)。
期待していたのと同じくらい、篠原監督の愛弟子という部分がクローズアップされ過ぎていて、他の選手よりも注目されていた部分が大きいなぁ〜とずっと思っていたので。
<結果>
金メダル タギル・ハイブラエフ(ロシア)
銀メダル ツブシンバヤル・ナイダン(モンゴル)
銅メダル ディミトリ・ペータース(ドイツ) ヘンク・フロル(オランダ)
<柔道について>
第1試合が、正に日本柔道が一本で勝利することの難しさを表していた試合だったと思います。
「組めば負ける」、外国人選手が日本人選手に対して思っていること。
「だったら、組まなければいい」、勝つための柔道を考えたら、そう思うのは当然のことなのかもしれないね。
1回戦の相手は、穴井に比べたら実力は遥か下だったのでしょう。
穴井の組み手になった瞬間、あからさまに嫌がって体を落としてきっていく、それをしたから指導を取られた。
それが積み重なった技あり(指導3つ)で穴井の勝利、言わば辛勝でしょう。
今回の彼は誰の目にも明らかに映ったけれど、それをうまくやって自分の流れに持っていく選手が多いかと。
きっと以前は、組んででも日本人に勝つ、そんな柔道家が多かったのではないでしょうか?
それで敗れていった潔い柔道をする選手が多かったために、こういった流れに変わっていったのでは?
歴史を重んじる日本柔道、そういった対策はしていても、そういった攻め方を教えることはしないのでしょう。
でも相手はそういった指導勝ちを習得しながらも、自身が一本を取れる技は必ず持っているわけですから。
勝ちに拘るか、日本柔道を貫き通すか、正念場でしょうね。
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*当方、平和主義者ですのでお手柔らかに...。