宿命 1969-2010 -ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京-
[放送]
2010年1月〜3月
[出演者]
北村一輝
小池栄子/上原美佐
松坂慶子/田中健
奥田瑛二
真野響子
[感想]
ドラマです。
北村一輝さんが大好きなので、初の主役!楽しみに観ました。
取りあえず、9話中8話目でズッこけましたね。
様々な出来事が起きる中、最大の山場だと見せかけておいての実にアッサリとした裏切り。
そんな女性が大病院の経営者だなんて...だからこそ、読みの甘さが最後に露呈したのかな。
北村さんって、年は幾つの設定なの?
官僚だからいい年なんだろうけれど、その割りには「母さん、母さん」ばかりだし、親の財力に頼るのが当然かのような振る舞いだし、女1人説得することも出来ないし、結婚前に妊娠させちゃうし、自分のピンチとなると発作でも起こさんばかりの動揺っぷりが何とも...体弱いの?挫折を知らなく来たのか?
年相応に見える(現在40歳)から、かなりの違和感を覚えた部分でした。
母親役の真野響子さんとは親子と言うよりも姉弟、下手すりゃ恋人同士にも見えてしまう。
まぁ、今回は真野さんの髪の毛が常にボサボサな上に疲労感丸出しなのでそうは見えませんが。
小池栄子さんは何処からどう見ても復讐しそうな気の強さしか伝わってこなくて意外感はゼロ。
でも回が進むにつれ、彼女の気の強さは必死で作り上げてきたものだという所が見えて、たまに見せる弱さが何だかとても切なかった。
崇と出会って得たものは計り知れないけれど、だからこそ全てを失ったね。
最後の一言は粋でした、どうぜ戦うなら崇は宣子と生きていった方が良かったかもしれないよ。
上原美佐さんはメチャメチャ綺麗だけれど、あの役は酷いよ。
宣子に浴びせた暴言の数々は相当の自信と、相手を見下していなければ出てこない言葉。
生粋のお嬢様なのにあの根性と性格の悪さはどうしたもんだ?と思っていたら、次期総理の妻としての心得を完璧に持っていた母親を見て、全てに納得が行きました。
やはり彼女のこの性格は、この家庭に生まれたからこそのものでしたね。
結局は地位と名誉、権力を得るためなら家族であろうと平然と切り捨てる亡者の集まり一家ですね。
崇は自分の出世のため、尚子は父親のためと良いとこ取りの結婚だったのに愛が芽生えてしまった。
何よりも変えがたい夢(野望)を叶えるための結婚で愛が芽生えるものなのか?
そんなのおかしいでしょ?と思っていたら、それもそのはず、自分の夢ではなかったんだから。
ある意味、彼女に救いを求めた部分があったのかな。
優秀でクールで、夢の実現のためなら多少の犠牲は問わずなんて風に見えたけれど、宣子と10年も付き合っていたり、尚子に対して誠実に努めようとするところを見ていると、実は純粋で愛を求めていた人にも見える。
恵まれた環境(完璧ではないけれどね)、全てを与えられ、手に入れてきた人生に見えるけれど、目に見えない愛にだけは満たされていなかった...ってこと?
視聴率は奮わなかったようです。
1つ1つ起こる出来事の展開が速過ぎると言うか、次から次へ押し寄せてくる問題や出演者たちの気持ちの移り変わりとか、全てに置いて異様な速さが感じられたな。
これで終わりじゃないよね?
今のままだとただの負け犬の遠吠えで終わってしまう崇。
妹の婚約者が黄川田将也さんという俳優さんであるところも見ると、続きを期待してしまう。
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*当方、平和主義者ですのでお手柔らかに...。